2015年11月10日

関空・伊丹の運営権、優先交渉権者が決定!(後編)

前編では運営権に参加する企業について触れましたが、ここでは一番皆さんにとって関心のある「事業計画」について書きたいと思います。

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Peach」の存在はやはり偉大です。

まずは需要目標から見ていきましょう。
2014年度は総発着回数が27.7万回(関空:14.2万回、伊丹:13.5万回)でしたが、これを最終年度の2059年度には39万回(関空:25.5万回、伊丹:13.5万回)まで引き上げます。

更に旅客数は2014年度が3466万人(関空:2004万人、伊丹:1462万人)だったのを、2059年度には5751万人(関空:4153万人、伊丹:1598万人)にまで増加させます。概ね6割増という計算になりますね。

そして貨物量は2014年度の87.4万トンから2059年度には194.1万トンと約2.2倍にします。

売上高も1497億円から2509億円と6割増にし、更なる収益拡大を狙います。
運営権対価は490億円、これにプラスαで売上が1500億円を超えた部分の3%を(新関空会社に)支払う形になっています。

さて、前置きはこれ位にして事業計画の主な中身について触れていくことにしましょう(^o^)

主な柱としては・・・・・
・航空系事業についてはエアラインの誘致に力を注ぎ、更なる路線拡大や貨物航空会社及び格安航空会社(LCC)の拠点誘致に尽力(これは現状でも結構頑張っているとは思いますが、ノウハウのあるヴァンシ・エアポート社の手腕に期待したいものです)
・非航空系事業についてはインバウンド客のニーズに合わせて、国際的に知名度のあるブランド店舗や関西特有の店舗の誘致、商業エリアの回遊性向上のための動線改良。また大阪国際空港についてはターミナル改修事業を推し進めると同時に都市型空港としてビジネス旅客に焦点をおいた飲食・物販店舗の展開を実施(オリックスはすでに国内で商業施設や旅館・水族館を運営していますから、その辺りは期待できそうです)

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春秋航空やジェットスター・ジャパン。これらの格安航空会社が関空の好調を牽引しています!

・旅客満足度の向上に向けて、搭乗手続きの短縮などを推進。
・安全・安心を最優先にした施設の予防保全や長寿命化を視野に入れた更新投資の実施と、空港の事業継続計画の策定。
・空港としてのインフラを更に活用するための投資として、44年間で約9500億円の投資を計画。
・騒音対策を実施すると同時に新関空会社の環境対策事業を継承(これはもっぱら伊丹の事でしょうね)
・地域社会との共生を重視する(それは当然のことでしょう)
・ヴァンシ・アカデミーの活用による従業員教育の強化(世界的建設会社のヴァンシならではの教育プログラムなんでしょうね)

この8つが事業計画の大きな柱になっています。

さて、「UPDATE 1-オリックス連合が関空の運営権で優先交渉権、ダイキンなど30社も参画」(ロイター通信)によるとオリックスが設立予定の特別目的会社に社長を送り込み、経営企画や財務などといった経営面を主に担当します。なお商業施設や水族館・ホテルなどの運営経験を活かして、ターミナルの収益拡大を狙います。
そしてヴァンシ・エアポートは空港そのものの運営を担当します。飛行場の運用や、航空路線の誘致などを担当するようです。

特に注目したいのは「非航空系事業」の部分。
やはり最近の空港運営ではトレンドになりつつありますが、日本国内でも非航空系事業を重視している空港が有ります。
例えば新千歳空港。国内でも最もショッピングが楽しめる空港なんじゃないかと思う位に店舗が充実しています。ラーメンからカニ、更にはアニメグッズ(アニメイト)や温泉まで何でもござれといった感じです。
そして中部国際空港(セントレア)、セントレアの商業フロアはまるでテーマパークの様です。洋風のレンガ通りと和風のちょうちん横丁に分かれており、そこには名古屋の名物を取り揃えた店が多く立ち並んでいます。

オリックス・ヴァンシ連合としては関空の商業施設に「国際的ブランドの店舗」と「関西らしさを感じられる店舗」の双方を入れていきたいという意向ですから、自ずとモデルは新千歳やセントレアになるのではないかと思われます。

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あとインバウンドの伸びにより不足しがちなホテルも、やはり周辺に建設していくとの事です。
オリックスはホテル・旅館事業を手広くやっていますから、その辺りは安心して任せられるのではないかと感じています。

さて今後のスケジュールですが・・・・・
・今月:基本協定の締結。
・今年12月:運営権の設定。実施契約の締結。
・来年3月末:事業移管
・来年4月1日:オリックス・ヴァンシ連合による運営開始。
上記のようになっています。

関空・伊丹運営権については関心を持って追い続けていましたが、ようやくここまで辿り着くことが出来ました。
来年3月末の事業移管までは気を抜かずに頑張ってもらいたいと思います!(勿論それ以降もですよ^^;)

そういう訳で関空の発展を更に願いつつ、今日はこの辺りで締めます。
ラベル:関空 伊丹 運営権
posted by 大阪のしろきち at 21:00| 大阪 ☁| Comment(0) | 航空 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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