今日は7月20日の大阪・関西万博、中でも「EARTH MART」は好評のパビリオンの一つです。
くまモンでお馴染みの小山薫堂がプロデュース、食といのちについて考えるパビリオンに仕立て上げています。
実は今回の万博で一番感動したパビリオンです。なので2回に分けて書きます。
茅葺き屋根の一見すると「昔の農家」のようなパビリオンです。
壁も塗り壁風で懐かしさを感じます。
本物の茅を使っているようで、なかなかの本格派ぶり。
入口の暖簾に「ITADAKIMASU(いただきます)」。
一番最初の部屋だけは撮影禁止、かなり肖像権がうるさいようです。
松本潤が竈で炊いたご飯を食べ、食べ終わったあとに残った一粒から物語が始まっていく。この時点でもう期待度は高まるばかりでした。
映像が終わるとスクリーンの扉が開いて、スーパーマーケット仕立ての展示室に案内されます。

枯れた野菜。毎週変わるようです。

ただ枯れたわけではなく、「種」という形で命が継がれていく訳ですね。

植物もまた「命」であることを感じさせられる展示です。秀悦なり。

巨大な目玉焼きは日本人が一生に食べる分の卵、だそうです。

卵の殻に例えればこんな感じ。
私も卵料理がたまらなく好きなので、それ以上に食べているかもしれません。

魚に弱いとかいて「鰯」(イワシ)
世界で一番食べられているイワシ、そして食物連鎖の最下位、でも全然弱いとは思えないですね。

オイルサーディンはたまに食べたくなります。
秋に食べる鰯の塩焼きはたまらなく美味しいです。

巨大なショッピングカートは日本人1人が10年間に食べる食料の量を示しています。
ねぷたの技法で作られた本格的なもの。万博ならではです。
世界の家族がどれだけの食料を食べているかの写真。
飽食の国とそうじゃない国の格差を感じます。
図りに食べ物を乗せると・・・・・
チョコレートの主原料・カカオの実が出来る確率はわずか1%。
実は貴重なものだったりします。

牛・豚、そして鶏は「人間に食べられるため」に育てられ、そして・・・・・

鶏肉の姿に。
これを「かわいそう」とだけ思うのか、「だからこそ大事にいただこう」と思うのか、私は後者です。
かつて私はとある寺で研修を受けたことがあります。
その時、食前にこの言葉を唱えていました。
一滴の水にも天地の恵みがこもっております
一粒の米にも万人の力が加わっております
ありがたくいただきましょう
いただきます
一滴の水に天地の恵み、一粒の米に万人の力、それらの力があるからこそ出来たもの。だからこそありがたく頂きましょうという「仏教的」な考え方がこのパビリオンにはあるなと感じます。
このブログでも旅行記を中心に「食」もある意味では重点的に取り上げているわけです。
だからこそ、このパビリオンは一度見ておきたかった。恐らく万博の中で一番食い入るように見ていたように感じます。
「一食入魂」の額縁。
明日はEARTH MARTと引き続き取り上げます。

